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大館駅前開発と市役所新築について [地域のニュース]

今日8月8日の北鹿新聞に読者からの投稿として「大館駅前開発と市役所新築について」
という記事が掲載されていましたので、それを紹介したいと思います。

大館市役所の建て替え計画が発表されてから、大館商工会議所の中田会頭らの分庁舎
案が出され、これについての意見として書かれていました。

その内容を簡単に紹介すると

1)大館駅前の再開発について
駅前は物産館プラス公民館が適している。3回建ての公民館を1階は物産品、2階は一般
市民が利用できる展示ホールとして写真・絵画・などに多目的に利用できるようにする。
この方が分庁舎を建てるより利用者が多く地域活性化に寄与する。

2)大館市役所の建て替えについて
本庁舎建設検討委員会の「現庁舎周辺に建設」という案はこの狭いところに駐車場もなしに
建てる理由がわからない。街の中心部にある桂城公園は佐竹城代ゆかりの歴史ある場所
であり、城のあった市や町はその多くが公園として利用され大事に保存されている。
歴史的史跡や建築物の少ない大館市は桂城公園を縮小するのではなく、整備して立派に
すべきである。ゆえに市役所を現庁舎周辺に建築する案には反対である。

この中で大館市民の気質について触れ、約百年前の「大館案内」を引用して、「素朴で温厚
なれども、活動進取の気概に乏しく、旧来の風習を守る傾向にある」としている。このような
気質が未だあるのだろうかと疑義を呈しているが、一面この考え方が建設検討委員会の
素地となっているのではないかとうかがわせる内容でした。

これらから、結びとして
①旧習にとらわれず、市全体を見てもっと広い候補地を再選定する。
②公園に建物を建て、狭くせずむしろ広くする。

(石田眞)
と提案していました。

私も、この考えには賛成です。ただ、大館駅前に物産館を建てるのが良いかどうかは疑問
ですが、他に良い案が無ければこの提案も良しでしょう。


なぜ大館駅前があれほどさびれてしまったかと言うと、やはり大館駅の乗降者数が圧倒的に
少ないことにあるのではないかと思います。一日の乗降者数は2013年時に1131人です。
おそらく今は1000人を下回っているのだろうと思う。地域の活性化にはどうしてもある程度の
通行人が必要です。人が多くあれば購買者数も増え活性化につながるでしょう。
もともとは小坂鉄道と花岡線が乗り入れていたこともあり、当時は鉱山が産業として興隆して
いた時代であったので、今より利用者数は多かったと思います。小坂鉱山や花岡鉱山で働く
人々のたまり場としての行楽地としての価値もありましたが、今はそれがありません。
そのため、大館駅前の活性化は現時点では、何らかの行楽施設を設けない限り難しいだろ
うと考えます。ただ、最近オナリ座も復活したこともあり、これを有効に活かすべきでしょう。

したがって、そこに分庁舎を持ってくるくらいならすべてそこへ移して立て直し
をし、大館駅周辺地は官公街として開発する方が良いでしょう。その方が利便性が高まります。
そうすればバスターミナルを持ってくる意義があり、飲食店も増えるでしょう。

ただ、大館は昔から城下町として栄えた地域でもあり、本来の繁華街としての場所はやはり
大町周辺だろうと思います。しかしながら、市政によって郊外にショッピングセンターやドーム
球場、体育館、博物館が建設されてしまったので人の流れが大幅に変わってしまいました。
これを元のように活性化させるのはよほど綿密な計画と見通しと全体的なビジョンを持って当
たらないと難しいだろうと思います。各地域ごとには活性化の運動がありますが、これらはど
れだけ検討を重ねても全体的構想となっていないのでしぼんでしまうのだろうと思います。
また、いくら地域で活性化策を講じても行政がそれを後押して継続したプランにしていかないと
だめでしょう。

最大の問題点は駐車場です。これだけ車で移動する人が増えてくるとどうしてもそれを留め置く
場所が必要となり、そのための空き地が少ないことも大きな課題のひとつです。
広い場所が取れないなら立体駐車場という手もあるでしょうが、いかんせん大館市民の懐は
寂しい。なので、料金が高いとだめでしょう。とはいえ立体駐車場は建設費が高いので、それ
なりの料金が必要で利用者数もかなり必要なことでしょう。う~ん!難しいですね。

こう考えると、一番必要なのは、まず、大館市民の懐を増やす方策かもしれないですね。




2014-08-09 12:00  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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